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【レビュー】「私たちが光と想うすべて」~激安アパート時代の隣人たちの光~

2025 9/04
映画
2025年9月4日

「私たちが光と想うすべて」という映画を観てきた。

掴みどころが難しく、自分の中で感想がうまく出なかったのだが、観ていると千葉県の松戸市に住んでいたことを思い出した。

ちょっと、私の昔話に付き合ってほしい。

私は、先月(2025/07)まで千葉県松戸市の激安アパートに住んでいた。

松戸駅までは、歩いて約20分。
駅に歩いて行くだけで、結構、疲れたものだった。

しかも、洗濯機置き場がないため、毎週の週末の休みには徒歩15分くらいのコインランドリーに水気を含んだ一週間分の洗濯物をIKEAの袋に入れて、左肩に担いで持って行っていた。

(引っ越しの間際になって、もっと近くに別のコインランドリーがあることが発覚したのはショックだった)

そのせいか、一度マッサージに行った時に、「なんか左肩で重たいやつ運んでいますか?仕事?」と聞かれたほどだ。

しかし、「住めば都」とはよく言ったもので、私はそのアパートを結構、気に入っていた。

家賃は固定の水道代の5000円を含んで約30000円。

何の目的もなく上京してきた私は、家計のやりくりにとても助けられた。

結局、そのアパートには4年間住んだのだが、時間とともに住人の顔ぶれは変わり、最終的に私以外の住人は(おそらくだが)外国籍の人物たちになった。

そのアパートはやはり便利な生活に慣れている日本人にとっては不便だったようで、彼らは、短めのスパンで去っていった。

その反面、東アジア系の発展途上国の人からすると、安いのは言うまでもなく、結構きれいだったので、掘り出し物の物件だったのだろう。

私の隣人はどこの国なのかは分からないが、おそらく東アジア出身の女性で、同郷と思われる仲間たちを集めて、料理をふるまったり、みんなで歌を歌ったりしていた。(うるさかった・・・)

時には彼氏と夜を共にしていたため、薄い壁から喘ぎ声が聞こえてきて来て、うるさくて目を覚ましてしまったこともある。

朝、出勤するとき、ごくまれに隣人のその女性と彼女の部屋に泊まった彼氏の出勤に鉢合わせてしまうことがあった。

途中まで同じ方向なので特に言葉も交わさずそのまま私が彼女らの前を歩いたり、彼女らが私の前を歩いたりした。

隣人たちは、どこから来て、松戸のどこで働いているのだろうと思いつつ、前を歩きながらいちゃいちゃしている二人の背中を見ていた。

「私たちが光と想うすべて」を観ながら、1か月くらい前まで住んでいたそんなアパートでの生活を思い出していた。

映画では、交通インフラが既に整備され、かなりの数の完成されている高層ビルに加え、新しいものまで建設されているインドの都市ムンバイの様子が写し取られている。

まさに過渡期といった様子だ。

そんなムンバイに住む女性がこの映画の主人公だ。

病院で看護師として働きシスターと呼ばれ親しまれている彼女だが、彼女やその周辺にいる人々は急激に発展するこの町に居場所をなくしつつある。

さらに彼女たちを苦しめるのが、宗教的な問題である。
ヒンドゥー教を教義とする主人公は、なんと結婚しているにも関わらずムスリムの男性と付き合っている。

松戸のアパートに住んでいたあの女性も、もしかしたら宗教という古い因習と急激に発展する出身地に居場所を無くして、駆け落ちのように、異宗教徒の彼氏とともに日本にやってきたのかもしれない。

映画の終盤で主人公は、田舎町で海で溺死寸前の夫と運命的な再会を果たす。
そして、もう会いたくないと告げることができた。

映画の登場人物たちは、きっと光を見つけることができたのだろう。

あのアパートに住んでいた私の隣人は、この映画のタイトルが意味するところの「光」を見つけ出し、そして手にすることが出来たのだろうか。

移民問題についての印象が少し変わった映画だった。

終わり

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